尿中8epiPGF2A、8-OHdG、cortisol、Catecholamine、母乳中SIgA が産後鬱の評価に妥当であるか検討した。睡眠状態が尿中cortisol値の交絡因子となる可能性があること、産後鬱の指標として尿中8epiPGF2A、8-OHdGの有用性が低いことが示唆された。一方でGHQの「希死念慮うつ傾向」項目と母乳中SIgAに強い相関が認められたことから双方の関連性が示唆された。生化学的指標を用いた産後鬱の評価の可能性は示唆されたものの今後交絡因子および検体採取・評価方法等についてもさらに検討を重ねる必要がある。
|