食物アレルギーをもつ小児の食物除去の解除過程に焦点を当て、小児と家族の体験と必要な支援を明らかにするために2つの調査を行った。 食物除去を解除した学童と母親への面接調査では、食物除去の解除に対しては親子ともに期待と不安が述べられ、実際の解除過程では、症状が誘発されない工夫をしていた。除去解除後は、食事管理が楽になり社会生活が変化していた。 また、食物アレルギーの小児に関わる看護師への面接調査では、看護師は「安全に食べられるための支援」「小児が嫌がらずに食べられる支援」「家族が安心して子どもに食べさせられるための支援」を行っていた。これらは他職種と連携して行っており、チーム医療の重要性が示唆された。
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