本研究は,以下の2点を成果として得た。すなわち,①体格推移のパターンについて:小学1年から6年までの身体測定データをもつ1,536名の体格推移のパターンを明らかにした結果,男児で5つ,女児で6つに分類することができた。また,殆どの子どもが学童期以前の体格を継続するが,男児において学童期に作られる肥満があることが示された。②体格推移に影響を与える因子について:6から12歳までの体格の推移を検討したところ,クラブ活動に参加している男児は,そうでない男児よりもBody Mass Index[体重(kg)/身長(m)2 ]が経年的に低値を持続する、すなわち肥満になりにくい可能性が示された。
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