中小企業勤務の非正規雇用者の職業性ストレスやQOLの特徴、関係を明らかにするためアンケート調査を行った。調査票は680名に配布、589名から回答を得た(非正規雇用者140名,正規雇用者449名)。職業性ストレスを非正規雇用者と正規雇用者で比較したところ、男性では「職場のストレス要因」に関する内容,女性では,「職場のストレス要因」,「修飾要因」に関する内容で差が認められ,その多くで正規雇用者の方がストレス度が高いことが示された。QOLにおいて、男女共に非正規雇用者と正規雇用者の間で差は認められなかった。これらより,雇用形態の区別無く,中小企業労働者全体への支援が必要と考えられた。
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