研究概要 |
本研究の目的は,臨床経験年数3年目の看護師を対象とし,看護師の不合理な信念や自動思考への介入に焦点を当てた,集団認知行動療法のプログラムを開発しその有効性を確認することである。臨床経験年数3年目の看護師110名を対象に認知行動療法プログラムを実施したところ、不合理な信念の「無力感」,コーピングの「回避・逃避型コーピング」に有意差が確認できた。つまり,認知行動療法により,これらの認知要因が低減した。また,バーンアウトの「情緒的消耗感」と「看護師を辞めたい」という離職の意思は,ベースラインと介入後3カ月で有意差が確認された。つまり,看護師のバーンアウトや離職の意思の低減に有効であることが示された。
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