本研究では、マウスの9番染色体の約1.68Mbの領域(Pymr1領域)内に存在するマラリア原虫の増殖性に関与する主要な宿主遺伝子を解析した。(1)リアルタイムPCRを用いた遺伝子発現解析の結果、Pymr1領域に存在する遺伝子の中からマラリア抵抗性系統よりも感受性系統間で共通して発現量の上昇を示す遺伝子を見いだした。(2)BACクローンを用いて、これらの候補遺伝子の発現量を増加させたTGマウスの作製を試みた。現在、作製したTGマウスにおけるマラリア原虫の感受性を解析するために必要な個体数を得るために交配を行っている。
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