研究課題
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菅茶山は江戸後期を代表する漢詩人である。本研究では、茶山の詩集の草稿を整理し、茶山の詩風や、その交流の様相を明らかにした。草稿には多くの書き入れが備わる。そうした書き入れを分析したところ、茶山は頼山陽と六如の書き入れにもとづいて推敲を行っており、両者の書き入れが版本成立に重要な役割を果たしていることが判明した。草稿には版本では削除された作品が数多く収録されている。これらの作品を読解することで、茶山が各地の文人たちと頻繁に詩作の応酬を行っていたことが新たに判明した。
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江戸風雅
巻: 第9号 ページ: 100-120