本研究の目的は、製品開発機能のグローバル化プロセスおよび、そのプロセスにおけるボトルネックを探ることであった。研究方法としては、主に日系・韓国系多国籍企業を対象にインタビュー調査を通じてデーターを収集し、事例分析を行った。 研究結果を一言でいうと、主要海外市場への対応のため製品開発機能をグローバル化させていくには、本社と海外拠点の間に効果的な知識連携体制を構築することが重要である。例えば、本研究の事例分析では、本社で現地化製品開発を行ってみる経験が本社と海外拠点とのよりスムーズな連携を可能にすること、また海外エンジニアの本社逆駐在を通じて長期的な知識疎通が促進できることを指摘している。
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