研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、現存保障を支える基礎理論を構築することを目標としたものである。主にドイツ法を参照した研究を行った。第一に、憲法上の財産権保障論を踏まえて、現存保障と法制度保障との関係を明確に示した。さらに、第二に、現存保障の要請の根拠付けをめぐる判例、議論を検討し、第三に、具体的な法制度における現存保障のあらわれを分析した。本研究は、現有財産の適切な保護のあり方の再考へとつながりうるものである。