研究課題
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アルコール水溶液のマクロ物性は非理想性を示すことが知られており、その挙動はミクロ的な不均一混合に起因するものと考えられている。本研究では、ミクロ的な溶液構造に対応する電子状態を反映したX線のコンプトン散乱に着目した。350 ℃、20 MPaのメタノール水溶液を対象とし、高温高圧下におけるコンプトン散乱測定を可能にするベリリウム窓付きセルの開発およびコンプトン散乱の測定を行った。さらに、MDシミュレーションならびに量子化学に基づく理論的検討と比較することで溶液構造の検討を行った。その結果、実験および理論計算共に、低メタノール組成領域で溶液構造が劇的に変化する傾向を確認した。
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すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (3件)
Journal of Chemical & Engineering Data
巻: 59 ページ: 1024-1030
10.1021/je400744j