研究課題
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本研究では環境温度が唾液分泌に与える影響について調査した.実験で頻用されるムスカリン性刺激薬のカルバコール(CCh)刺激では25℃から37℃への温度上昇に伴い唾液分泌量の上昇を認めた.催唾剤として臨床応用されるセビメリンでは37℃から42℃への温度上昇でも唾液分泌量の増加が認められた.しかし,Ca2+イオノフォアのA23187では25℃と37℃とで唾液分泌量に差は認められなかった.CCh刺激時の細胞内カルシウム濃度の測定では,25℃から37℃への温度上昇に伴い細胞内カルシウム濃度の上昇を認めた.以上から,温度上昇に伴う唾液分泌量の増加が唾液腺細胞内Ca2+濃度の上昇に起因することが示唆された.
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