当センターの関節リウマチ患者前向きコホート調査により、以下が明らかとなった。1) 機能障害進行と有意に相関するSNPは存在しない。2) 骨折は男性では肋骨に多く、女性では脊椎に多い。上下肢骨折は転倒によるものが多く、脊椎骨折は不顕性骨折が多い。男女の間で頻度に有意な差があった骨折部位は肋骨、鎖骨、肩関節、足関節である。3) 疾患活動性は改善しているにも関わらず、骨折率の減少していない。4) 橈骨遠位端骨折の危険因子は女性、高齢、やせ形、ステロイド内服量である。5)上腕骨近位端骨折の危険因子は高齢、炎症反応高値、骨折の既往、ステロイド内服量、ビスフォスフォネート内服なし、である。
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