妥当性の検証実験:看護師2名が2名の模擬患者に水平移動を実施した。水平移動は、一人で実施、二人で実施、一人で摩擦軽減用具を用いて実施、の3パターンを、それぞれベッドの高さが適切な場合と低すぎる場合で実施した。測定項目:Fc(腰部負担指標)、ML5/S1、基底面中心と患者重心との距離(安定性指標)、重心移動距離、所要時間(効率性指標)、TAMAツール得点。分析には、平成23年度の上方移動データを追加した。安定性得点は各安定性指標と、効率性得点は各効率性指標と、総合得点は腰部負担指標と有意な相関がみられたことから、TAMAツールはベッド上の移動全般における妥当性が確認されたといえる。
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