• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

デジタル化による外国語教育の質的改革

研究課題

研究課題/領域番号 25244024
研究機関大阪大学

研究代表者

細谷 行輝  大阪大学, サイバーメディアセンター, 教授 (90116096)

研究分担者 大木 充  京都大学, 人間・環境学研究科(研究院), 名誉教授 (60129947)
鈴木 右文  九州大学, 言語文化研究科(研究院), 准教授 (90243873)
杉浦 謙介  東北大学, 国際文化研究科, 教授 (40196712)
大久保 政憲  千葉工業大学, 社会システム科学部, 教授 (50296315)
渡邉 ゆきこ  沖縄大学, 人文学部, 教授 (60320529)
大前 智美  大阪大学, サイバーメディアセンター, 特任研究員 (00379108)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードe-ラーニング・コンピュータ支援学習(CALL) / 日本発コンテンツの世界標準化 / 外国語教育 / 言語学 / 人文学
研究実績の概要

本研究は、コンテンツ標準化の基盤となるシステム開発とその基盤に則った教材コンテンツ開発の2つの柱から成り立っている。システム開発グループは、平成25年度に開発したシステムを現場のニーズに合わせて調整を行うと同時にコンテンツ出力デザインの検討、開発を行った。コンテンツ開発グループは、平成25年度に基礎となる素材を収集し、教材コンセプトをまとめた結果をうけ、2年目となる平成26年度に、その内容に基づいて、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の教材コンテンツ開発に従事した。

それぞれの研究分担者がこれまでに作成してきた教材コンテンツの素材を持ち寄り、それらを再利用することで、教材コンテンツを作った。例えば、ドイツ語の教材コンテンツは、『German Dynamic』及び文法練習問題集をダイナミック教材作成システムで作成し、パーツ利用できるようにした。

これらの教材コンテンツは、学習者が当該学習項目を学習する前に必要な事前準備、授業、授業後の学習内容整理の三段階を経ることを考慮した構成とした。また各教材コンテンツの任意の箇所に必ず学習者が理解度をチェックする項目を付け、システムにより自動的に提供されるデータをもとに、教師が学習者の学習状況、理解度を管理できるものとした。作成された教材コンテンツは共有コンテンツとして蓄積され、以降、再利用可能となっている。また、より多くの教育関係者にコンテンツ標準化への理解を求め、共有可能なコンテンツを拡大していくことを図り、英語、ドイツ語、フランス語、中国語の4言語のみではなく、ニーズに応じた言語種の拡充を試みた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

システム開発グループにおいては、教材コンテンツ作成の基盤となる教材作成カスタマイズシステムの調整並びにパーツ管理システムの開発を実施し、既に平成27年度の授業で使用できる状況となっている。コンテンツ開発グループにおいては、言語教育にカスタマイズのできる汎用性の高いコンテンツを整えた。

ドイツ語は、リスニング訓練用の教材、合計900問の練習問題及びドイツ語文法教材、フランス語は、CEFRのA1レベルに合わせて、Media Overlay (テキストと音声を同期再生する仕様)の会話教材、 英語は、Reading、Listening、Grammar、三つのカテゴリーに分けた選択式の問題集、中国語は、HSK(中国政府が主催している検定試験)の過去問、聴解と聞き取りの2つで構成されているが、聴解問題をモジュール化した後に、データベースを作成し、単語だけではなく、文法項目で検索できるようにしたものを作成した。

今後の研究の推進方策

当初の計画に則って研究を推進し、平成26年度はシステムの調整及び、教材コンテンツ(英語、ドイツ語、フランス語、中国語)の開発をしてきた。今後の推進方策として、授業実践をし、そこから得られたフィードバックに基づいて、システムや教材コンテンツの改良をすること及びシステム等に関する講習会を日本国内外で開催することによって、研究結果の一般への還元を行う。

  • 研究成果

    (14件)

すべて 2015 2014 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (8件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 「授業時間のない科目向け英語ウェブ教材デザインの試み-九州大学新CALL科目と新教材-」2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木右文
    • 雑誌名

      『言語科学』(九州大学大学院言語文化研究院言語研究会)

      巻: 50 ページ: 1-21

  • [雑誌論文] 中国語音声教材作成のための音声データベースの構築と検索システム2015

    • 著者名/発表者名
      渡邉ゆきこ
    • 雑誌名

      沖縄大学人文学部紀要

      巻: 17 ページ: 11-20

  • [雑誌論文] ICTを利用した外国語教育-簡単で効果的な方法-2014

    • 著者名/発表者名
      杉浦謙介
    • 雑誌名

      Nord-Est

      巻: 7 ページ: 3-9

  • [雑誌論文] WebOCMとジョークを用いたドイツ語授業実践研究2014

    • 著者名/発表者名
      杉浦謙介
    • 雑誌名

      e-Learning教育研究

      巻: 9 ページ: 29-37

    • 査読あり
  • [学会発表] フランス語学習のための音声付き EPUB3 教材の試作2015

    • 著者名/発表者名
      大久保政憲,大木充,村松 マリ エマニュエル
    • 学会等名
      第29回関西フランス語教育研究会
    • 発表場所
      アンスティチュ・フランセ関西-大阪 (大阪府大阪市北区)
    • 年月日
      2015-03-21
  • [学会発表] フランス語学習のための音声・テキスト同期再生EPUB3 教材の試作2015

    • 著者名/発表者名
      大久保政憲
    • 学会等名
      e-Learning教育学会 第13回研究大会
    • 発表場所
      大阪大学 豊中キャンパス サイバーメディアセンター (大阪府豊中市)
    • 年月日
      2015-03-14
  • [学会発表] 音声入力システムを使った中国語の発音指導2015

    • 著者名/発表者名
      渡邉ゆきこ
    • 学会等名
      e-Learning教育学会 第13回研究大会
    • 発表場所
      大阪大学 豊中キャンパス サイバーメディアセンター (大阪府豊中市)
    • 年月日
      2015-03-14
  • [学会発表] 国際的な中国語検定試験「漢語水平考試」(HSK)の過去問データベース化2015

    • 著者名/発表者名
      鈴木靖,渡辺昭太,渡邉ゆきこ
    • 学会等名
      e-Learning教育学会 第13回研究大会
    • 発表場所
      大阪大学 豊中キャンパス サイバーメディアセンター (大阪府豊中市)
    • 年月日
      2015-03-14
  • [学会発表] 「e-Learningにおける言語教育の現状と展望―日本語教育で活用できるダイナミック教材作成システム『IPEditor』」2014

    • 著者名/発表者名
      細谷行輝
    • 学会等名
      国立台中科技大学応用日本語学科2014年国際学術シンポジウム「アジアにおける日本ー人文・社会・貿易の観点からー」
    • 発表場所
      国立台中科技大学中商大楼国際会議室(台湾)
    • 年月日
      2014-11-21
    • 招待講演
  • [学会発表] The LMS development for a blended EFL e-learning: open questions2014

    • 著者名/発表者名
      Okada, Takeshi; Sakamoto, Yasunobu; Sugiura, Kensuke
    • 学会等名
      EUROCALL 2014
    • 発表場所
      Groningen
    • 年月日
      2014-08-21
  • [学会発表] 九州大学英語新カリキュラムと完全自律型CALLの試み2014

    • 著者名/発表者名
      鈴木右文
    • 学会等名
      大学英語教育学会九州・沖縄支部第27回支部研究大会
    • 発表場所
      鹿児島大学(鹿児島市)
    • 年月日
      2014-07-05
  • [学会発表] Les emissions d’apprentissage des langues et la representation des langues au Japon2014

    • 著者名/発表者名
      HIMETA Mariko,OHKI Mitsuru
    • 学会等名
      Colloque international Politique et ideologies en didactique des langues : acteurs et discours
    • 発表場所
      Institut national des langues et civilisations orientales(パリ)
    • 年月日
      2014-06-11
  • [図書] WebOCMnext用ドイツ語文法問題集2014

    • 著者名/発表者名
      杉浦謙介, 細谷行輝, 大前智美
    • 総ページ数
      CD-ROM
    • 出版者
      シングリー・ジャパン
  • [備考] 日本発!世界のWEB外国語教育支援システム- WebOCMnext -

    • URL

      http://www.mle.cmc.osaka-u.ac.jp/webOCMNext/index.html

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi