研究課題
基盤研究(A)
M9東北地方太平洋沖地震の結果、日本列島にかかる強い水平圧縮がほとんど取り去られマグマ移動は容易となり、火山活動の長期にわたる活発化が懸念されている。代表者らは、高圧実験、火山岩岩石学、火山地質学、地震波トモグラフィーによる火山深部構造探査を通じて、日本列島のいくつかの活火山の深部構造を明らかにし、将来の火山活動予測を行うための研究コミュニティー育成に努めた。具体的には富士火山のマグマ溜まりが深さ25-40kmの下部地殻にあり上部マントルの部分融解層とともに極めて優勢であること、阿蘇カルデラ火山のマグマ供給系が過去40万年間に下部地殻から上部地殻に移動しつつあることなどが明らかになった。
岩石学