研究課題
基盤研究(A)
光合成に依存して生活する陸上植物では、葉緑体は弱光には集合し、強光からは逃避する。その移動機構の詳細は未解明であるが、葉緑体の移動に伴い葉緑体の先端部には移動に特化した葉緑体アクチン繊維(cp-actin)が現れる。本研究では、cp-actinは葉緑体外膜に局在するタンパク質(CHUP1)によって重合されることを生化学的に証明するとともに、CHUP1 C末端側の結晶構造解析から、アクチン重合に必須なアミノ酸2箇所を特定し、CHUP1の機能を明らかにした。またcp-actinの消長は非常に速いが、1秒間に8コマの高速撮影に成功し、葉緑体の移動に伴うcp-actinの挙動が明らかになりつつある。
植物生理学