研究課題
基盤研究(A)
内皮細胞は、酸素や栄養素などを全身へ循環させる補給路(=血管)として、また、血管作動性物質を産生し血管の活動性を調節しているが、内皮細胞を制御する作用分子とネットワーク機能はほとんど理解されていない。我々は、タンパク質アルギニンメチル化反応を担う酵素・PRMT1が、培養内皮細胞の管腔形成を制御する可能性を見出した。本研究では、内皮細胞特異的PRMT1欠損マウスを開発し、血管内皮細胞のPRMT1が、胎仔期の血管形成を制御すること、胎仔の生存に必須であることなど、発生段階における栄養補給路でのPRMT1の重要性を初めて明らかにした。
生化学 分子生物学