研究課題
基盤研究(A)
(1) 地域高齢者における糖尿病と脳萎縮・海馬萎縮の関連: 福岡県久山町の65歳以上の住民を対象に平成24年から25年にかけて実施した頭部MRIの成績を用いて、糖尿病関連因子と脳の形態学的変化との関連を検討した。その結果、糖尿病は脳萎縮とくに海馬萎縮の有意な危険因子であり、糖尿病の罹病期間が長いほど、また糖負荷後2時間血糖レベルが高いほど海馬容積がより小さくなっていることを明らかにした。(2) 地域高齢者における微小脳出血の有病率の検討: この集団の65歳以上の住民における微小脳出血の有病率は19%であった。有病率は女性と比べて男性で有意に高く、また加齢とともに有意に上昇した。
生活習慣病の疫学研究