研究課題/領域番号 |
25253098
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山口 朗 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (00142430)
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研究分担者 |
坂本 啓 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00302886)
進藤 正信 北海道大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (20162802)
飯村 忠浩 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター バイオイメージング部門, 准教授(Associate Professor) (20282775)
栢森 高 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10569841)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 口腔癌 / 骨吸収 / 間質細胞 / 破骨細胞 / RANKL |
研究概要 |
口腔癌による骨破壊は患者の重要な予後因子と考えられているが、その詳細なメカニズムは十分に明らかにされていない。申請者は、ヒト口腔癌症例の外科病理学的解析を基盤として、口腔癌による骨破壊メカニズムを解析してきた。本申請では、これらの研究をさらに発展させるために、以下の4事項を中心に研究を行った。これらの解析により、口腔癌・間質・骨破壊の相互作用を明らかにする。本研究により、口腔癌の骨浸潤の予防及び進展防止への新たな治療法開発の基盤構築が期待できる。1) 癌・骨の間に介在する線維芽細胞の性状の解析、2) 癌による骨破壊が癌細胞の動態に及ぼす影響(vicious cycle の再検討)、3) 癌細胞が産生する新規骨吸収因子の探索、4) 口腔癌細胞の動態に及ぼすRANKL の役割について統合的に推進し、口腔癌による顎骨破壊のメカニズム解明を目指す。本年度は、以下の4点に関する研究を中心に推進している。1)癌・骨の間に介在する線維芽細胞がEMT様の性状の解析、2)骨基質から骨吸収により放出されたTGF-betaが癌細胞の増殖を制御する明確なエビデンスの有無、3)口腔癌の産生するプロスタグランディンの役割の解析、3)種々の口腔癌培養細胞株におけるRANKL, RANKLの発現レベルも解析。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
1) 癌・骨の間に介在する線維芽細胞の性状の解析、2)癌による骨破壊が癌細胞の動態に及ぼす影響(vicious cycle の再検討)、3)癌細胞が産生する新規骨吸収因子の探索などはある程度順調に進んだが、4)口腔癌細胞の動態に及ぼすRANKL の役割に関する実験はやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
1) 癌・骨の間に介在する線維芽細胞の性状の解析、2)癌による骨破壊が癌細胞の動態に及ぼす影響(vicious cycle の再検討)、3)癌細胞が産生する新規骨吸収因子の探索、4)口腔癌細胞の動態に及ぼすRANKL の役割に関する実験の4つを統合的に推進し、出来る限りin vivo実験も早急に推進する。
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