平成27年2月に『倉富勇三郎日記』第3巻を国書刊行会から刊行し、続けて第4巻の刊行準備に入った。第4巻には、大正14(1925)年、大正15年(1926)の2年分を収録する予定である。大正14年分および大正15年分については、すでに翻刻と校閲の作業はあらかた終わっており、刊行用原稿作成の作業が残っている。具体的には、最終校閲と表記の統一、整形、注釈付の作業である。この作業は、平成27年度の7月頃から開始したが、今年度は研究代表者である永井の京都大学での勤務の最終年度であるために、いろいろと他用が多く、はかばかしい進捗をみることができなかった。この点については、大いに反省すべきであると考えている。 翻刻作業そのものは、やや遅れがちであったが、昭和2年分については日記全14冊の校閲がすべて完了し、昭和3年分も全14冊の翻刻が完了した。その一部は校閲に進んでいる。また、昭和4年分の翻刻に着手することができた。 とはいえ、全般的に遅れ気味であり、事業終了後も継続して翻刻を進めていかねばならない。
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