研究課題/領域番号 |
25285034
|
研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
熊谷 健一 明治大学, 法務研究科, 教授 (20264004)
|
研究分担者 |
高倉 成男 明治大学, 法務研究科, 教授 (00440165)
大野 幸夫 明治大学, 法学部, 教授 (20282965)
金子 敏哉 明治大学, 法学部, 准教授 (20548250)
夏井 高人 明治大学, 法学部, 教授 (30298038)
中山 信弘 明治大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40009816)
今村 哲也 明治大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70398931)
棚橋 祐治 金沢工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80298702)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 知的財産 / 公共政策 / 標章 / 商標 / 地理的表示 |
研究実績の概要 |
2014年度は、新しいタイプの商標の保護(商標審査基準ワーキンググループでの検討)、標章法とパロディ、多層的人権保護システムにおける「多元的価値」の調整(欧州人権条約)等に関し、研究会を開催して検討した。また、5月14日に公布された「特許法等の一部を改正する法律」により、商標法の改正がされ、新しいタイプの商標(色彩や音)の保護、地域団体商標の登録主体の拡充が行われたが、新しいタイプの商標への保護の拡大についての登録制度の運用、活用の状況等、公共政策の観点からの検討を行うことが必要であることから、改正法施行前の7月29日に「改正商標法の評価と課題」のシンポジウムを開催し、特許庁の担当者による改正法の経緯と概要についての解説、企業の立場からみた商標管理と商標法改正への対応の基調講演の後、改正法の評価と今後の課題について、実務家・研究者を交えた討論を行い、活発な議論が展開された(同シンポジウムの議事録については、明治大学知的財産法政策研究所のホームページで公開している)。さらに、欧州における欧州人権条約等に関する調査も行った。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の予定通り、新タイプの商標の保護、商標の保護とパロディ(表現の自由)との関係、植物品種と法概念等の検討を進め、商標法の改正に伴い、シンポジウム「改正商標法の評価と課題」の開催、欧州における関係当局や研究者への調査を行ったが、アジア諸国における調査を行うことができなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
最終年度を迎えるため、現在までの研究成果を整理し、十分に検討が行われていないテーマについての検討を行うこととする。特に、アジア諸国における調査を精力的に行うとともに、研究成果をまとめ、積極的に情報発信していく。
|
次年度使用額が生じた理由 |
商標法の改正に伴い、新タイプの商標の保護等を内容とする商標法改正の評価と課題に関するシンポジウムの開催を行ったため、予定していた海外の実務家や研究者の招聘を行うことができなかったことに加え、アジア諸国における調査を行うことができなかった。
|
次年度使用額の使用計画 |
地理的表示の保護制度に関するシンポジウムを開催し、海外から実務家を招聘するとともに、中国、タイ等のアジア諸国における地理的表示の保護や表彰と公共政策に関する調査を行う。
|