磁気ノズル無電極ヘリコンプラズマスラスターの推力発生機構の解明およびその大出力化に関する実験的・理論的研究を行った.推力成分の分解計測法を開発し,スラスター境界へと流入するプラズマ運動量,および磁気ノズル中で増加する軸方向運動量を直接計測することに成功した.これらの運動量計測結果とプラズマ構造計測を並列して行うことでプラズマダイナミクスと推力発生機構の関連性を明らかにすることに成功した. これらの学術的な知見を基盤として,高効率のスラスター開発,および大電力動作へ向けた開発を実施し,ヘリコンスラスターの高性能化を進め,最大推力60mN,最大比推力1800秒程度を得ることに成功した.
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