積層型PVCゲルアクチュエータの特性改善の基礎技術を確立することを目的として、MEMS技術とエレクトロスピニング技術の2つ方法を用いてPVCゲルアクチュエータの単位構造を薄型化する研究を実施した。その結果、MEMS技術により10μmの厚さの陽極を作製することができ、100Vの印加電圧で10%の収縮率を得ることに成功した。エレクトロスピニング技術を用いる課題では、PVCゲルファイバーで構成させれる不織布と導電性不織布の作製に成功した。さらに、そのアクチュエータが100V以下で駆動することも確認できた。以上により、PVCゲルアクチュエータの特性を改善するための基礎技術を確立した。
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