近年実用化へ移行しつつあるREBCO高温超伝導線材は、超伝導機器を20 K レベルの高温で、従来よりもはるかに高い電流密度・エネルギー密度で運転できる可能性を持つので、電力機器をはじめとする様々な用途への適用が期待されている。しかしながら、REBCO 線材をコイル化すると、「コイルとしての特性が線材の能力より顕著に劣化する問題」をはじめとする様々な技術課題があった。本研究ではこれらの課題の内でもっとも重要な3 つの技術課題(劣化、遮蔽電流、熱暴走)を研究し、REBCO 線材をコイル機器に使用するために必要な基盤技術を構築した。
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