建築の計画・設計時点で企図した建築空間の居心地と、実際の居心地との間には乖離がある。本研究は、センサーから収集したデータを解析する技術を基盤に、それぞれの居住者の特性にあわせて、設備を含む建築の使い方を最適化することで、空間性能を経時的にすりあわせ調整して乖離を緩和していく技術にかかわる知見を得ることを目的とした。その結果、センシングに基づいた建築・設備の自動制御、組み込みソフトウエアによるユーザーの学習支援、及び自動制御・学習支援の組み合わせにより、すりあわせ調整していくための手順を明らかにし、そのシステムの枠組を構築することができた。
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