研究分担者 |
山崎 幹泰 金沢工業大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10329089)
池上 重康 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (30232169)
加藤 耕一 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (30349831)
木方 十根 鹿児島大学, 工学部, 教授 (50273280)
崎山 俊雄 秋田県立大学, システム科学技術学部, 准教授 (50381330)
山田 由香里 長崎総合科学大学, その他部局等, 教授 (60454948)
砂本 文彦 広島国際大学, 工学部, 准教授 (70299379)
角 哲 北海道大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (90455105)
玉田 浩之 大手前大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (70469112)
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研究実績の概要 |
1)東日本大震災被災調査で得られた歴史的建造物の個別基礎データの集積:前年度に引き続き、東日本大震災被災文化財建造物復旧支援事業(文化財ドクター派遣事業)などの被災調査で得られた東北6県及び関東5県に所在する歴史的建造物(約4,000棟)の被災状況や応急処置方法、画像・図面・関連する文献などの情報を本研究で構築している「歴史的建築総目録DB」に取り込んだ。総データ数は2016年4月12日現在で、49,588件(2015年4月25日現在では47,062件)となった。 2)被災調査時に判明した調査方法・内容、技術的支援に関する諸問題の分析:非常時に迅速な調査・支援を行うために重要となる平常時での調査・研究体制について建築士会連合会や建築家協会と検討した。各県単位での体制は建築士会連合会によるヘリテージマネージャーとの連携が有効で、地方単位では建築家協会の文化財修復塾との連携を進めていく必要性が明らかになった。2015年8月には「歴史的建築総目録DB」を相互利用して、歴史的建築の調査と情報の共有を目的とする連携協定を日本建築学会と建築士会連合会との間で締結することができた。 3)データベースの活用と可能性の検討:建築物の時代区分、構造形式、所在地などの諸条件をOR検索できるようにし、さらにaroundme機能を強化することにより、現地での実用性を高めた。また、2015年10月には文化財防災体制についての国際比較研究で東日本大震災における「歴史的建築総目録DB」の活用とその後の状況について報告し、イタリア国立保存修復高等研究所が作成する文化財危険地図システムとの比較・検討を行った。 4)研究成果の公開:2016年1月に、建築会館において「日本建築学会編歴史的建築総目録データベース・システムの現況と今後の活用~日本建築士会連合会との協力協定締結を受けて~」と題するシンポジウムを開催した。
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