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2013 年度 実績報告書

視覚認知に関わる機能的神経回路の可視化

研究課題

研究課題/領域番号 25290009
研究機関国立遺伝学研究所

研究代表者

武藤 彩  国立遺伝学研究所, 個体遺伝研究系, 助教 (00525991)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードゼブラフィッシュ / カルシウムイメージング
研究実績の概要

本研究はカルシウム(Ca)イメージングの手法を用いて脳網羅的に機能イメージングを行ない、捕獲行動に関与する機能的神経回路を明らかにすることを目的としている。平成25年度は、Caプローブとして用いるGCaMPの遺伝子導入ゼブラフィッシュの作製を行った。発現効率が高まることを期待して、強力なプロモーター活性を持つことが知られているHSP70遺伝子のプローモーター領域650塩基部分を利用して、DNAコンストラクトを作製した。また翻訳効率を高めるために、ゼブラフィッシュにコドン最適化したDNA配列を用いた。さらに、遺伝子導入効率を高めるため、Tol2トランスポゾンベクターを利用した。GCaMPは現在までに数種類の改良型が論文報告されていることから、GCaMP6f, GCaMP6m, GCaMP6s, GCaMP7aの4種類に関して遺伝子導入ゼブラフィッシュを作製した。各々のGCaMPに関して複数のファウンダー魚が得ることに成功し、次世代(F1)も得て、系統として維持できる体制を確立した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度は、カルシウムイメージングを行なうために利用する遺伝子導入魚の確立が重要な達成目標であったが、論文発表されている中で最新の改良型GCaMP複数種類に関して、それぞれのー遺伝子導入ゼブラフィッシュを作製することに成功した。また、これらの魚を用いて実際に生体脳におけるCaシグナルを検出できることも確かめられた。

今後の研究の推進方策

Caシグナルを検出するためのUAS:GCaMP遺伝子導入ゼブラフィッシュの系統が確立できたので、これらを用いて、様々なな脳部位で発現するGal4系統とかけあわせることにより、脳網羅的に機能イメージングを行ない、捕食行動に関与する神経回路の同定を行う。

次年度使用額が生じた理由

脳機能イメージングを行なう際に必要な刺激装置として、バーチャルリアリティ(VR)を用いる計画であったが、VRシステムの構築に遅れが生じたため、VR実行のための高性能ワークステーションの購入を次年度に持ち越した。

次年度使用額の使用計画

脳機能イメージングを行なう際に刺激装置として用いるVRシステムを実行するのに必要な高性能ワークステーションを購入する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Prey capture in zebrafish larvae serves as a model to study cognitive functions2013

    • 著者名/発表者名
      Muto A, Kawakami K
    • 雑誌名

      Front Neural Circuits

      巻: 11 ページ: 110

    • DOI

      10.3389/fncir.2013.00110. eCollection 2013

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-06-01  

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