研究課題
平成25・26年度で見出した新規カスパーゼ基質が細胞内でカスパーゼ1依存的に切断されるか、また切断産物が細胞内で安定に存在するかどうかの評価を研究目標とした。HEK293TおよびJurkat細胞を用いた新規基質分子の細胞レベル解析:遺伝子導入効率が高いHEK293T細胞およびがん化T細胞であるJurkat細胞を用いて、活性化型もしくは不活性変異体カスパーゼ1と新規基質と共発現させて切断を確認した。その結果、活性化型カスパーゼ1との共発現でのみ、切断が確認できた。また、その切断はカスパーゼ1(Z-WEHD-FMK)もしくは一般的なカスパーゼ(Pan Caspase Inhibitor Z-VAD-FMK)の阻害剤処理においても、切断は抑制された。さらに、新規基質の切断部位変異体は切断されなかった。興味深いことに、C末端断片が細胞内で安定に存在した。カスパーゼ1が恒常的に活性化しているT細胞を用いた新規基質分子の細胞レベル解析:新規基質分子がT細胞で発現していることがデータベース解析で分かった。そこで、カスパーゼ1が恒常的に活性化しているT細胞を用いて、内在の新規基質遺伝子の切断を調べたところ、切断が確認され新規基質分子のC末端断片のみ検出できた。また、その切断はカスパーゼ1(Z-WEHD-FMK)もしくは一般的なカスパーゼ(Pan Caspase Inhibitor Z-VAD-FMK)の阻害剤処理においても、切断は抑制された。以上の結果より、本研究よりカスパーゼ1の新規基質分子を新たに同定することに成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 1件、 査読あり 5件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (5件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)
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