研究課題
本研究の目的は、われわれが最近開発した画期的な次世代定量プロテオミクス技術を用いたタンパク質絶対量計測法(従来のウェスタンブロット法と比して1万倍の効率を誇る)を駆使して生命システムを構成するパスウェイ構造を決定することである。近年、膨大な生命科学研究の知見を元に各パスウェイのモデル化がなされているが、これは異なる条件下の知見を統合したものであり、必ずしも現実の状態を反映しているわけではない。本研究では、パスウェイ・モデルを実体化するために、タンパク質絶対量計測によるパスウェイ構造の決定と、様々な条件下でのパスウェイ構成成分間の相互作用やリン酸化の定量的解析によるモデルの拡充と検証を行う。H27年度は様々な細胞株を対象にリン酸化プロテオーム情報の取得を実施し、データベース化し、前年度までに構築したタンパク質の絶対定量法と組み合わせることでパスウェイ構造決定の技術基盤を完成させた。さらに、これを各種細胞株に適用することで、細胞内に存在するシグナル伝達経路の定量的なパスウェイ構造情報を取得することに成功した。
27年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (2件)
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