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2015 年度 実績報告書

ヒストンシャペロンによるクロマチンのダイナミック制御

研究課題

研究課題/領域番号 25291001
研究機関筑波大学

研究代表者

永田 恭介  筑波大学, 学長 (40180492)

研究分担者 奥脇 暢  筑波大学, グローバル教育院, 准教授 (50322699)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード遺伝子 / ウイルス / ゲノム / 発生・分化 / クロマチン
研究実績の概要

本申請課題では、ヒストンの動態に深く関与すると考えられるヒストンシャペロンの生理機能を明らかにすることを目的とし、ヒストンH1シャペロンであるTAF-Iの機能解析を行う。平成27年度は、クロマチン構造変換に基づく遺伝子制御機構の解明のため、以下の2つの解析を中心に進めた。
(1)TAF-Iの2量体構造に基づくヒストンシャペロンの機能制御機構の解析:ヒトおよびマウスには、N末端の約30アミノ酸領域のみが異なるTAF-IαとTAF-Iβの2つのアイソフォームが存在し、ホモあるいはヘテロ2量体を形成する。TAF-Iβの方がTAF-Iαより高いヒストンシャペロン活性を示すが、その機能差を生み出すメカニズムは明らかでない。これについて生化学的解析により検証したところ、TAF-Iβに比して塩基性アミノ酸に富むTAF-IαのN末端領域が、TAF-Iの活性に重要なC末端酸性アミノ酸領域と分子内相互作用を形成することでその機能を抑制することを見出した。
(2)TAF-Iをプローブとした感染細胞におけるアデノウイルスゲノム動態解析:TAF-Iがアデノウイルス感染初期にprotein VIIとの結合を介してウイルスDNA上にリクルートされることに着目し、EGFP/mCherryを融合させたTAF-Iを用いたライブセルイメージング系を確立し、感染初期におけるウイルスDNAの挙動をリアルタイムで観察した。その結果、広く信じられている「DNAウイルスのゲノムはPML-nuclear body(PML-NB)に局在する」という仮説に反して、アデノウイルスゲノムは感染初期においてPML-NBに局在しないこと、さらに他の核内の抗ウイルス因子にも認識されない可能性が示された。

現在までの達成度 (段落)

27年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

27年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額が生じた理由

27年度が最終年度であるため、記入しない。

次年度使用額の使用計画

27年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Imaging analysis of nuclear antiviral factors through direct detection of incoming adenovirus genome complexes2016

    • 著者名/発表者名
      T. Komatsu, H. Will, K. Nagata, H. Wodrich
    • 雑誌名

      Biochem. Biophys. Res. Commun.

      巻: 473 ページ: 200-205

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2016.03.078

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] An adenovirus DNA replication factor, but not incoming genome complexes, targets PML nuclear bodies2015

    • 著者名/発表者名
      T. Komatsu, K. Nagata, H. Wodrich
    • 雑誌名

      J. Virol.

      巻: 90 ページ: 1657-1667

    • DOI

      10.1128/JVI.02545-15

    • 査読あり / 国際共著 / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] A method for visualization of incoming adenovirus chromatin complexes in fixed and living cell2015

    • 著者名/発表者名
      T. Komatsu, D. Dacheux, F. Kreppel, K. Nagata, H. Wodrich
    • 雑誌名

      PLoS One

      巻: 10 ページ: e0137102

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0137102

    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] ヒストンH1シャペロンTAF-Iの分子内相互作用による活性制御機構2015

    • 著者名/発表者名
      鍛谷香織、加藤広介、永田恭介
    • 学会等名
      第38回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(神戸)
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04

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公開日: 2017-01-06  

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