SgrSとRyBをモデルとしてsRNAのバイオジェネシスについての研究を行い、大きく2つの成果を得た。第一に、ダブルターミネーター系を用いてsRNA遺伝子の転写終結を解析しストレス条件下で転写終結が促進されること、すなわち転写終結の制御が3’末端にポリUテールを有する機能的なsRNAの効率的な産生を保証していることを明らかにした。第二に、ターミネーターヘアピン構造を安定化させる変異sgrS遺伝子の解析からヘアピン構造は3’末端の転写終結位置を決定する重要な要素であり、sRNA遺伝子のターミネーターは3’末端に7塩基以上のポリU鎖を備えたRNAを合成するために最適化されていることを明らかにした。
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