本研究では、次の二つの研究を行った。①震災コンクリートがらから製造した再生粗骨材Mとそれを用いたプレキャストコンクリートを開発と②土壌からのセシウム抽出方法の開発および放射線廃棄物の保管BOXの開発である。 研究の結果、①では再生粗骨材Mおよびそれを用いたプレキャストコンクリートは、JIS規格の強度および耐久性を満足したので、宮城県および福島県の公共工事において施工した。②では土壌からのセシウム抽出方法として硝酸アンモニウムが有効であることが分かった。さらに放射線遮蔽BOXの開発では、CRTガラスや銅スラグなどの密度の重い骨材を用いた場合、遮蔽率が高かった。
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