IL-19はIL-10ファミリーに分類されるサイトカインである。Ⅳ型アレルギー炎症モデルである接触型過敏症を作製し、IL-19の機能的役割を検討した。IL-19遺伝子欠損マウス(KO)および野生型マウス(WT)の腹部に0.5% DNFB 25 uLを塗布した。5日後、耳介に0.1% DNFB 10 uLを塗布した。IL-19KOはWTと比べて耳介腫脹が増大した。また、HE染色によってもIL-19KOはWTよりも浮腫の増大ならびに炎症性細胞浸潤の顕著な増加など、炎症の明らかな悪化が認められた。以上の結果より、IL-19は抗原特異的なT細胞応答に対して重要な機能的役割を担う可能性が示唆される。
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