研究課題/領域番号 |
25293119
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
住吉 智子 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50293238)
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研究分担者 |
田中 美央 新潟大学, 医歯学系, 助教 (00405052)
岡崎 章 拓殖大学, 工学部, 教授 (40244975)
菊池 司 東京工科大学, メディア学部, 准教授 (60327997)
坂本 信 新潟大学, 医歯学系, 教授 (80215657)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 小児看護学教材 / 教材開発 / メディアリテラシー / 視線解析 |
研究実績の概要 |
本研究の目的は,小児とその保護者および看護師が,興味と関心を引きながら理解を深める,食育と医薬品の教育を兼ね備えた情報リテラシー教材開発を,ゲーミフィケーションの理論を応用して開発することである. 1.中学生のソーシャルネットワークシステム(以下SNS)の利用に関する調査:A市内9校の中学1,2年生346名(男子145名(41.9%),女子201名(58.1%))を対象として横断調査を実施した.この調査は,中学生にSNSとゲームを利用した情報リテラシー教育を行うための事前調査である.質問紙には,対象者の基本情報,生活習慣,情報機器の利用と蓄積的疲労感(Cumulative Fatigue Symptoms Index:以下CFSI)を質問項目として,調査を実施した.中学生の睡眠習慣として,布団の中で寝るまでSNSとゲームを自分専用の情報機器で時間を費やしている実態が明らかとなった. 2.大学生(医療系学生4年次生)の小児放射線画像の視線解析:A大学看護学専攻に所属している編入生を除く4年生5人以上を対象として,小児の輸液ポンプを用いて点滴を行っている小児の静止画像の観察とその眼球運動を測定した.薬育教材作成にあたり,大学生の視線意図を明らかにするためである.その結果,場面全体から全体をスクリーニングしようとする探索的な観察と,予測的な観察を実施していた.上記の調査を通じて,中学生のSNSとゲーム利用による疲労感を,医療系大学生の視線解析から,その視線が示す観察意図を明らかにした.これらの情報をもとに,さらに効果的な教材開発を進めていく予定である.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
情報リテラシー教材を扱う未就学児の保護者や,実際に使用するであろう中学生のSNS利用実態の調査に着手出来ている.食育や薬育の要素抽出は行えつつあるため,対象のレディネスに即した教材化に発展できる.
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今後の研究の推進方策 |
食育と薬育の教材化に必要な要素の抽出をさらに進めるため、病院の栄養サポートチームへの聞き取り調査を計画、実施する。その時同時に臨床薬剤師への聞き取り調査も行い、食欲不振時の食事と内服への対応策について専門的助言を得る。それらの情報をもとに教材のプロトタイプの製作に着手する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成26年3月に研究者間での会議が必要となり出張費が生じたこと,ならびに英文投稿用の校正費用が発生した.その経費の事務処理が遅れたために次年度使用額が発生した.
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次年度使用額の使用計画 |
すでに出張費、校正費として事務処理は完了し,支払い手続きも完了していている.
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