抗炎症作用や心筋細胞死抑制作用のあるスタチン、ミトコンドリア傷害を予防するシクロスポリン、PPARγアゴニスト(ピオグリタゾン、イルベサルタン)、ARB(ロサルタン)、などを用いて薬剤封入ナノ粒子製剤を作製し最適化を行った。 これらの成果から、「心筋虚血-再灌流部位選択的ナノDDSは虚血―再灌流傷害を抑制し梗塞サイズを縮小する」と言う仮説を証明できた。さらに、ミトコンドリア傷害と炎症という2つの重大標的に同時に介入することによって、梗塞サイズか更に格段に縮小するという画期的成果が得られた。 さらにブタモデルを用いた橋渡し研究により、ナノ粒子製剤の有効性と安全性が確認された。
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