研究課題
基盤研究(B)
IPMN併存膵癌の切除標本を用いて、MUC染色による亜型分類とGNAS変異に注目した分子生物学的解析を行ったところ、併存膵癌はMUC2陰性の胃型、GNAS野生型のIPMNに高頻度に合併していた。また十二指腸液を用いた解析ではIPMNのGNAS変異を90%以上の感度で同定することができた。GNAS野生型のIPMNを膵癌高危険群として重点的な経過観察を行うことで膵癌を早期に診断できる可能性が示唆された。また病変のGNAS/KRAS変異解析はIPMN併存膵癌とIPMN由来浸潤癌の鑑別にも有用であることが示された。
医歯薬学