研究課題
基盤研究(B)
消化器癌では,腫瘍由来のIL-8やVEGFといった血管新生因子が腫瘍の増殖を亢進しており,これらの制御が抗腫瘍効果をもつことを確認してきた. PKDはサイトカイン産生に関与すると報告されている.消化器癌血管新生におけるPKDシグナルの分子生物学的役割を解明し,その制御を臨床応用することを目的とした. PKDの制御により血管新生が抑制することを確認した. VEGFおよびIL-8のmRNAおよびタンパク発現はPMAで増加し,それはPKD阻害剤で抑制された.以上より,消化器癌においてPKDは血管新生因子の発現の一部に関与しており, その制御は新たな抗腫瘍効果をもつ可能性が示唆された.
医歯薬学