研究課題/領域番号 |
25301053
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研究種目 |
基盤研究(B)
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応募区分 | 海外学術 |
研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
丸山 英樹 国立教育政策研究所, 国際研究・協力部, 総括研究官 (10353377)
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研究分担者 |
太田 美幸 一橋大学, 社会(科)学研究科, 准教授 (20452542)
澤野 由紀子 聖心女子大学, 文学部, 教授 (40280515)
田村 梨花 上智大学, 外国語学部, 准教授 (50349031)
二井 紀美子 愛知教育大学, 教育学部, 准教授 (30549902)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ノンフォーマル教育 / 国際教育協力 / 伝統教育 / 移民教育 / 国家と市民 |
研究概要 |
研究代表者および各研究分担者は次のようなノンフォーマル教育(NFE)研究調査を行い、これまでの研究蓄積を含め、12月に書籍出版を行った。 代表者は、5月にエストニアとデンマーク、7月にモンゴル、10月に岡山、3月にドイツ、オランダにおいて、学校の枠組みを超えた学習ネットワーク、伝統行事と伝統継承、公民館と国際協力、ムスリム移民に対する多様な教育・学習機会の調査を行った。その結果、多文化共生を含め、グローバル化と多様性の維持の動き、学習者の参画がそれらに大きく関係することを確認した。 分担者の一人は、2014年1月に台湾のNFE調査をおこない、台北市内の社会教育文化施設を4か所訪問した。台湾の公的な社会教育活動としては社区大学や社区活動センターが知られているが、それ以外にも多様な教育機会が存在し、民間レベルでの読書会や学習サークルのネットワークが構築されつつある現状を確認した。 他の分担者は、北欧、バルト諸国およびロシアの成人教育ネットワークに着目し、北欧型生涯学習の影響関係について、文献調査および現地調査を行った(大学の在外研究費等を使用)他、ブラジルのノンフォーマル教育の概念整理と、教育実態の把握を目指して、パウロフレイレ研究所やサンパウロ大学、ブラジリア大学の研究者に対する聞き取り調査や文献収集と、ブラジリアの識字教育視察を行った。さらに、ブラジル2都市(サンパウロ・ベレン)で現地調査を行い、Integral Education: IEへの移行措置としてNGOが委託を受けて実施するNFEプログラムの概要とIE概念理解の政府・NGO間の差異について分析を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
代表者・分担者による計画どおりの海外調査も進んでいる他、一部の分担者もよりコミットしてもらえるようになっているため。
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今後の研究の推進方策 |
前年度に引き続き、海外調査および国際学会における発表・論文投稿を行い、情報収集ならびに研究交流を深めつつ、本研究の強みを相対化させる。特に、今年度は2名の分担者(一人はサバティカル明け、一人は産休明け)がよりコミットしてもらえるため、チーム内における議論は深化することが期待できる。
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次年度の研究費の使用計画 |
サバティカルの研究分担者もおり、一部で調査研究が計画通りに必ずしも進まなかったため。 サバティカルを明けて計画通りに調査研究が可能となる他、海外からの研究協力者も招聘することにより、計画・想定の範囲内で研究を展開できる予定である。
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