マルチスレッドアプリケーションに対して、実行時効率の観点から望ましくないイベントを削減するようなスケジューリングを行うことで、実行時間だけでなく消費エネルギーの削減も目指す。これまでに開発してきたスケジューラのフレームワークにヘルパースレッドを組み込み、振る舞いを制御できるパラメータを設定できるようにしたインタフェースを準備した。ヘルパースレッドは、パフォーマンスカウンターをモニターし、適宜振る舞いを調整し、スレッドスケジューラが最大限の効果を発揮できるように試みる。単一指標に基づく推定だけでなく、複数指標に基づく推定も行った。単一ノード計算機だけでなく並列分散処理環境にも適用した。
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