2つの対象を区別する際、大きさの違いのような両者の相対的関係に基づいて選ぶ「移調」が示されるか、コモンマーモセットを用いて検討した。大きさの異なる正方形を用いて検討した結果、マーモセットは移調を示し、新奇な刺激対に対しても訓練された相対的関係に基づいて反応した。さらにこの反応が、訓練された刺激に限定されず一般的に応用されるような関係概念であるかどうか、新奇な形の刺激対でテストしたところ、マーモセットはここでも2刺激の相対的特徴に基づく移調を示した。形が異なり類似性に基づいた刺激般化が成立しないような場合、外周長を手掛かりにして反応することが初めて示された。
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