同一人物の顔を様々な方向から観測すると、複数の画像が得られるが、これらを個別に記憶することは自然な情報表現ではない。本研究では、Hopfeildeモデルを改良することで、複数の画像を連続アトラクタと呼ばれる記憶状態にして保存することに成功した。Hopfielモデルは脳の記憶モデルの一つで、Isingスピンで構成される。我々は、Hopfieldモデルの構成素子をIsingスピンからXYスピンに変えたことで連続アトラクタが現れることを発見した。さらに、Isingスピンを位相振動子に拡張しても連続アトラクタと考えられる状態が発生することも分かった。
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