我々はこれまでにメタノールを原材料として触媒法により発生させる混合ガスによる滅菌・拡散分解装置(Biovector)を開発し、その効能評価を行った。標準指標菌を対象にした無菌性保証水準を達成し、実際ウイルスを用いた極めて優れた核酸分解能を明らかにした。安全性評価においても触媒処理後排ガスに有害成分の残留がない(規定値以下)ことを確認した。加えて、発生ガス成分中の滅菌・核酸分解効果をもたらす主要な3成分を特定し、相乗的作用による作用メカニズムの一端を解明した。今後実用化を目指した開発研究へ応用発展させていきたいと考えている。
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