本研究は低偏差値で近い将来全入大学になると予想される大学において新入生あるいは初年次学生に対して物理学及び数学の基礎学力を調査し、その成果をもとにして各大学に適合する物理学の指導方法を樹立していくことを目的として行われた。基礎学力の調査は国立大学を含めた数校に及んだが、その結果を集約することにより上記の大学の新入生の特徴を明らかにし、それをもとにした講義を行い、さらに受講生の学習スタイル、思考プロセスを明確にしてどのような指導体制が適当かを考えた。結果として個別指導をベースにした「物理駆け込み寺」の指導システムを構築しその成果が十分出ていることを確認した。
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