北方先住民族であるアイヌが曾て越冬のために使用していた住居にトイチセ(土葺きの住居)がある。本研究ではこのトイチセをモデルとした建築物を学生と教員のみで学校敷地内に建設し、過年度、同様に建設したチセをモデルとした建築物とあわせて環境測定と分析を行い、チセとトイチセの温熱環境の違いの一端を明らかにした。また、これに付随してトイチセを題材にした教材キットを開発し、小中学生を対象としたものづくり教室に活用した。以上のような建設行為そのものと環境測定、ものづくり教室等を通して学生や子供達にものづくりの楽しさや、北方先住民族住居の特徴を伝えた。
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