研究実績の概要 |
この研究の全体の目的は、「プログラミング教育に手芸を組み合わせることで、女子中学生が興味深く学べる環境を開発し、その学習環境を普及させる方法の確立」であった。 この目標を達成するために、初年度の平成25年度には、手芸作品作りに使える LilyPad Arduino を利用したプログラミング学習の教材システムを考案した。その年度末には、研究分担者の松浦の研究室において、初学者向けプログラミング学習環境 PEN に LilyPad Arduino 対応の機能が追加され、PEN で 書いたプログラムが LilyPad Arduino に 書き込めるようになった。そして、平成26年度には、LilyPadArduino を利用したプログラミング学習環境とシミュレーションソフトウェアを開発し、これを利用した実験授業も行った。その年度末には、シミュレーションソフトウェア開発に関する学会発表および、実験授業に関する学会発表も行った。 このような研究活動をベースに、平成27年度は、シミュレーションソフトウェアの開発を利用したプログラミングの実験授業の成果を英語論文にまとめて、査読付きの国際学会 "The Second International Conference on Computer Science, Computer Engineering, and Education Technologies (CSCEET2015), At Kuala Lumpur, Malaysia" に投稿し、発表することができた。さらに、WCET(World Congress on Computing, Engineering and Technology, At Kuala Lumpur, Malaysia)では、基調講演者に選ばれ、「手芸と電子工作の融合」に関しての招待講演も行った。
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