本研究の主目的は,視覚障がい者の駅プラットホームからの転落事例を可及的に多く集め,データベース(DB)としてインターネット上に広く公開し,健常者による見守りを促進することにあった。現在,14件の事例が公開されている。 DB公開に加えて,ホーム上の移動を困難にする条件や状況を視覚障がい者へのインタビューと歩行実験により調べた。その結果,ホーム縁端部においては,(1)他の乗客への配慮や対応,(2)近接する列車への対処,(3)柱の検知と回避,ホーム中央部においては,(4)自動販売機やベンチなどの構造物の検知と回避が指摘された。
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