暖候期の九州列島の南西側に拡がる気象場のパターン認識(自己組織化マップの適用)を実施した結果,過去35年間の気象場のパターンと豪雨災害事例の対応関係を明らかにすることができた. 次に,広島市都市圏の土石流災害に着目して,気象データが残っていない過去の災害事例について,旧自治体の郷土資料を利用して調べた結果,インターネット上には無い多くの災害事例を抽出することができた. 最後に,積算雨量情報を利用すると,明瞭に豪雨域を認識することができることがわかった.その特徴を災害アーカイブに登録することで,豪雨災害の早期探知に繋げることが期待できる.
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