パーキンソン病(PD)7症例を3群(言語療法なし群、通常言語療法群、カラオケ療法群)に分け、短期集中型リハビリテーションを実施することで、運動機能とQOLが改善した。全症例で発話の大きさが自覚的に改善したと感じ、特にカラオケ療法群では発音や発話リズム改善を自覚した症例が存在したが、症例数が少ないことも有り発話速度や発声持続時間では有意な変化は認めなかった。また視床下核脳深部刺激術後に構音障害が悪化したPD4症例に音声分析を実施したところ、調音点未到達が原因と思われる単音節繰り返し回数低下と終了時パワー減衰率増悪が顕著であった.これらの所見は構音障害の包括的判定に有効である可能性がある.
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