FE群と5年以上群間で有意差が認められたことから、FE群の認知機能の回復の特異性として遂行機能に注目することは合理的であった。また、症状や生活障害は、認知機能障害の影響を受けており、作業療法場面で観察される対象者の行動特性の背景には認知機能障害の存在を想定することが可能であり、作業療法士らの臨床知見を収集し、早期リハビリテーションに必要な治療構造の提案、作業療法士の観察技能についてまとめられた。亜急性期ではmaking decision機能を用いず、単純な繰り返しで、身体のフィードバックが得られる作業活動が適当であった。また、ことばと作業活動を用いて症状や行動を制御する働きかけがあった。
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