摂食嚥下障害のある癌患者の骨格筋量、日常生活活動(ADL)と重度摂食嚥下障害の関連を検討した。対象は癌患者111人。平均年齢70±10歳、男性86人、女性25人。平均骨格筋指数は男性5.68±1.74cm2/m2、女性4.43±1.21cm2/m2。バーセルインデックス中央値20点。退院時経口摂取可能78人、不可能33人。多変量解析では、骨格筋指数のみ退院時経口摂取有意な関連を認めた。ADLは有意な傾向を認めた。摂食嚥下障害のある癌患者では、骨格筋量が重度摂食嚥下障害と関連する。ADLは重度摂食嚥下障害と関連傾向を認める。
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